さて、夏の暑さも一段落したと思ったら今度は台風の出番です。
そんな台風が気になる9月25日から29日までの5日間、タイとカンボジアの視察旅行に行って来ました。
視察旅行と言っても半分は観光です。
「見本市展示会通信」でお馴染みのPOPさんの主催で総勢24名の参加です。フジヤ、ムラヤマ、中展、アズシーン、飯田電機などディスプレイ業者そして会場施設側からは幕張メッセさんの営業の方が2名参加しました。
日本から飛行機で約6時間半にある東南アジアの中心の国タイへは今回が初めての旅行となります。
タイではその首都バンコクにあるJETRO,TCEB,そして展示会場を二つ視察しました。
ロイヤル オーキッド シェラトンホテルの部屋から朝日があたる外を眺めた景色です。眼下にはメナム川が流れています。近代的なビルの中に建築中のビルも多く見受けられます。一昔前の日本のように経済がさかんに発展しているように感じられます。
下の写真はバンコクのオフィス街にあるJETROの会議室から見た景色。中央に高架線が走り、その隣は競馬場です。競馬場の中にはゴルフ場もあります。外の気温はものすごく暑いです。9月はまだ雨季の時期にあたり湿気がすごいです。
ここJETROではタイの一般的な基礎知識の他、現在の経済状況の話しを聞きました。タイ経済は好調ですが、他のアセアン諸国と違い日本同様に少子高齢化が進んでいて社会問題になっているとのことです。これには驚きました。
次はTERBと言って、コンベンションや展示会などの中心的な役割を果たす機関です。ここでは急発展しているMICE事情を含め、大型の国際展示会を含め展示会の件数も毎年増えているとのことです。正面右側に座っている小柄な方はTEAの会長さんです。TEAといってもお茶のことではなく、( Thailand Exhibition Association ) の略で日本で言うところの日展協です。要するにタイの石積会長と思ってください。
さて下の写真はBITECという展示会場です。日本でも見たことのあるTシャツを着て入り口の造作を作っています。BITECはタイで2番目に大きな展示会場で総面積は70,000uあります。幕張メッセとほぼ変わりません。でも地下1F〜3Fにある地下駐車場を含めて5,000台の駐車スペースがあります。そして展示会が行なわれていなくても食事が出来る大きなフードコートもあります。今回のそのフードコートの中でキャッシュレスのカードを使ってお昼を頂きました。飲食の設備も大変充実しています。
展示ホール床の電気や給排水のピットですが、地下駐車場の天井と200φほどの孔で直接繋がっており、配管や接続は駐車場の中で行います。
ここで問題です、、幕張メッセには地下駐車場があるでしょうか?
今度はまた違った施工風景です。日本でもよく見る光景ですね。 こここはIMPACTというタイで一番大きな展示会場です。施工しているところは展示会場の中ではなく、先ほどと同様に入口前のファサードでの施工風景です。
さて、下の写真はIMPACTの中でも最も大きなChallengerと言う名前の展示1〜3ホールで総面積60,000u。 東京ビッグサイトの東館と同じで柱なしで、3館ぶち抜けます。ただし、長さ460m X 幅130m X 高さ10mから25mあります。このChallengerホールだけでも東京ビッグサイトの東1〜6ホールよりも大きいいんです。しかも展示場前のロビーも大きくてそこだけでも9,700uあります。展示会場の下はそっくり駐車場で3200台の駐車スペースがあります。
IMPACTは大小あわせて14の展示ホールがあり総面積は140,000uあります。また会場の敷地内には大手のホテルが2つ入っています。
さてここでまた問題です。
東京ビッグサイトの現在(2018年10月)の展示ホールの総面積は何平米でしょう?
圧倒される大きさ Challenger 1-3 Hall、60,000u
下の写真がChallenger ホール前のロビーです。広さだけでなく見栄えもりっぱでした。非常に感動しました。
幕張メッセの人も「とっても、かないません!」と言ってました。
このバンコクにある展示会場BITECとIMPACT、その規模そして設備の内容やアクセスを比べても日本よりも勝っていたのに本当に驚きました。非常に羨ましいのと同時に日本の展示会施設の設備を含む物足りなさを痛感する今回の視察旅行となりました。
私たち東京のディスプレイ屋としてここの展示場内の施工風景をみたかぎりは、、、展示装飾に限っては日本のほうがレベルが若干高い気がしました。展示会施設は全然負けている。
おまけ
研修の合間に行った世界遺産を簡単に写真で紹介します。
ここはバンコクから北に約1時間行ったところにある世界遺産アユタヤを観光しました。14世紀アユタヤ王朝時代の古代都市です。
18世紀には隣のビルマ軍とのたびたびの戦争で多くの仏像やが破壊され、首を失った仏像が多くありその痛々しさが伝わってきます。
ここからはカンボジア
次はカンボジアを代表する世界遺産アンコール遺跡です。1860年、フランスの博物学者アンリ、ムオが現地の動植物の調査のため、熱帯雨林の中をさまよっていた時、アンコール・ワットを発見したそうです。その神々しい光景に、彼は幻を見ているのかと思ったそうです。
US 37ドル(約4,200円)を払って本人の顔写真入りの1日券の入場料を作成します。
まず最初の向かったのは12-13世紀に創建した濠と城壁に囲まれた都市アンコール・トム。
これもアンコール遺跡の中にあるタ・プロムの遺跡。3重の石の回廊にガジュマルの木が絡みつく光景が圧巻。
お昼を食べてから今度は遺跡の中でも最大規模で最もよく知られているアンコール・ワット。ヒンドゥー教における世界観を地上に再現した遺跡群です。
大きな濠を渡って中央にある寺院に近づいていきます。何やら東の空模様が怪しい。
突然のスコール、しばらく寺院の中を散策して雨が小止みになるのを待つ。
雨も上がり、寺院を出ると西の空に日が落ちて行きます。
遺跡巡りも終わり、カンボジアからバンコクの空港に向かいそこから日本に帰ります。
下のプロペラ機はカンボジアのシュムリアップの空港からバンコクに行き飛行機。乗り心地満点でなかなか可愛い。
下の写真は飛行機から見た夜9月29日の19時頃の北九州上空。 台風24号の暑い雲で空が真っ暗。
以上、台風の影響も受けずに何とか無事に羽田に着きました。
駆け足でのタイとカンボジアの出張報告でした。
by 豊田