企画部の伊藤です。
ボックスワンの所属するイベント・展示会業界も、ようやく日常の風景という光が見えてきたように感じます。
システムは、ボックス・ワンでは基本的にドイツのオクタノルム社が開発したオクタ・システムを使用して壁や台、看板を構成していく手法をとっています。
土地や建物に関する計量については、1966年(昭和41)までは尺貫法による計量単位を用いてもよいことになっていましたが、それ以後は、すべてメートル法による計量単位を用いなければならなくなりました。
尺貫法において、一般的に用いられる長さ寸法は
昨今ではメートル法に基づき、900mm×1,800mmのサイズのものをサブロク、1,200mm×2,400mmのサイズのものをシハチとすることも多いようです。
システムを使ったブースデザインを行う場合は基本的にオクタ・システムを使用してのブース設計となりますが、こちらはドイツ由来の部材ということが理由なのでしょうか、メートル法基準の規定寸法となっています。
正確には約1mの990mmを一つの基準とし、そこから派生した290mm、495mm、700mm、1,400mmといった寸法の部材を組み合わせて設計していきます。
展示会ブースの1小間サイズは3m×3mとなっていることがほとんどですので、メートル法基準のシステム部材を使用したブース設計というのは非常に理にかなっていると思います。
また、木工部材は直線・曲線にとらわれない自由なデザインが可能となるのが良さですが、その上でキリの良い部材寸法に目配せしながら、なるだけコストを抑えたプランニングということを心掛けて業務を行っています。
英語の「Japanese Industrial Standards」の頭文字をとり、一般的には「JIS規格」と称されています。
JIS規格は工業製品の耐久性、安全性などを規格化することにより、日本の技術力の向上や国際競争力をつけるための工業基準値のことです。
わかりやすく言うと製品の種類やメーカーの垣根を越えて、「JISマークがついている商品なら大丈夫」と国が認定してくれているようなものと言えますね。
テーブルや椅子のJIS規格を決める際には「強度」「耐久」「安定」を重視してテストを行います。
例えば強度なら、テーブルや椅子に加わる最大限の力を与えても、その機能を発揮できるのか、時々加わる急激な力でも強度を保てるかのなどの試験を実施します。
耐久性テストでは長期間にわたって使用する際に繰り返し行われる動作によって受ける衝撃を、座面や背もたれなどの部位ごとに想定して負荷をかけ続けるなどの実験を行います。
安定性では転倒しやすい状況で椅子やスツールが通常の機能を発揮できるかどうかの試験をしたり、前脚後脚それぞれの方向からの安定性などもチェックしたりします。
展示会用に制作されるテーブルや椅子、展示台といった造作物は、わざわざ国認定の試験をして規格を満たしているのかチェックを行いませんが、実際の使用時に問題がないように一定以上の基準を満たす強度・耐久性・安定性が求められることは言うまでもありません。
さて、ここからは余談ですが、JIS規格といえばJISマーク。
JとIとSが組み合わさったマークであまりにも有名ですが、今回このエントリーを書くにあたって改めてJIS規格について調べていると、なんと新しいマークに改定されていたのです。
JISマークは、1949年 (昭和24)の工業標準化法制定以来付されてきたマークでしたが、2004年 (平成16)の工業標準化法の改正により従来とは異なる新たな表示制度に改正されました。これに伴い、マークのデザインも刷新されたそうです。
2 Industry(工業)を示す「I」の文字を中心に置くことにより、工業製品のきっちりした品質をイメージ。
3 丸い囲みには、認証OKの意味。
4 円形の外周は日本を象徴し、右回りに旋回することにより、21世紀の日本の産業が発展していくイメージを重ねている。
5 左右対称の丸い外周は、人の顔を想起させ、親しみを持ちやすくした。
新JISマークは直線と円弧のみを用いて描けるように設計されていて、とても美しいと感じました。また、線が太くなり、大きなサイズでも小さなサイズでも視認性に優れているなとも感じました。
ボックスワンのデザイナーとして、普段どのようなことを意識しながらブースデザイン業務を行っているのかを、これから何回かに分けて書いていければと思います。
それではまた。





















