2022年01月12日

「フォルムズ ホームページ」の @

新年、明けましておめでとうございます。<(_ _)>

営業部の江野です。


今回は、ボックス・ワンの子会社「株式会社フォルムズ」の事についてお話します。

実をいうと私、昨年の4月からフォルムズを兼務していて、社内向けの業務などに取り組んでおります。

その中の一つ「フォルムズ ホームページ制作」について紹介しましょう。


フォルムズが設立して12年となるのですが、ホームページが無かったんですね...

という事で、さっそくホームページを作りましょう。


とりあえず、予算がどれくらい掛かるのかを調べます。


これが結構ピンキリで、

テンプレートに落とし込んで、1ページだけ みたいなのは5〜6万円くらいで出来てしまうようです。

ヒアリングを繰り返して、集客やら反響やらの事を色々と考えてくれるような物は、100万円近くも掛かってしまいます。


さて、フォルムズのホームページですが、「せっかく立ち上げるのであれば、ちゃんとしたものに・・」と考えて、相場よりもちょっとお高めなプランで決めたのですが…


むぅ!?

そんな予算、今のご時世に捻出する事が出来るのか!?

無理でしょ...


「どうしよう‼」なんて悩んでいたところ、突然に有力な情報が飛び込んできます。

なんと、「社内で助成金について調べている人がいる」という事を耳にしました。

急いで話を聞くと、商工会議所の「小規模事業者持続化補助金」という物があり、その他にも江戸川区の「販路拡大支援事業助成金」とかいう物も発見しました!

  商工会議所HP.jpg   @案内チラシ_ページ_1.jpg

素晴らしい ❗

これは、使わない手はない !!

まずは助成率が少しだけ良い商工会議所の「小規模事業者持続化補助金」を獲得しようと、商工会議所江戸川支部へ飛び込みました

飛び込んだんですが..

これ、ハードルが結構高いんですね。

助成金の全体予算が決まっていて、それを全国の会社が取り合うため倍率が非常に高いんです。

山ほど書類を作成して、勝ち取れる可能性が低い。

なので...

あきらめました (´∀`))


気持ちを切り替え、すぐに江戸川区役所に相談!

こちら、とても簡単でした。

倍率も、江戸川区の企業だけなので、そんなに高くなかったようです。

ホームページの制作会社に見積もりをもらって江戸川区に申請したら、あっさりと頂ける事となりました。(やれやれ..)


今回は助成金について色々と調べてみてわかった事もあり、大変に為になりました!

他にも助成金や補助金は色々あるので、活用してみてはいかがでしょうか。

ボックス・ワンの「JAPAN SHOP 2022」への出展も助成金を利用しています!


フォルムズのホームページは、只今制作進行中です。

製作会社さんにお世話になりつつ、ボックス・ワンにも協力して頂いています。(感謝!!)

3月 リリース予定です。(でないと、助成金が水の泡となります...)


製作の事については、また次回お話させていただきます。


という事で、失礼します!

posted by ボックス・ワン at 16:53| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月26日

イベント・展示会のデザインの基本 その1

皆さんこんにちは。
企画部の伊藤です。

2021年も残り少なくなってきたこの頃、長いコロナ禍もひとまず落ち着きを取り戻しつつあります。
ボックスワンの所属するイベント・展示会業界も、ようやく日常の風景という光が見えてきたように感じます。

毎週のように展示会が行われるようになり、営業担当者は各種発注作業や現場管理に大忙しの繁忙期が続いているようですし、企画部に所属する私も年明けのコンペ案件に参加するためプラン作成に頭を悩ますことが増えました。
東京オリンピック・パラリンピックとコロナ禍のダブルパンチで各種展示会開催がストップし、それに伴いぼんやりと鈍っていた頭をリハビリさせる意味も込めて、ここで改めてイベント・展示会業界におけるデザインの基本をおさらいしてみようと思います。


まずブースをデザインする上で、基本的な造作部材として木工とシステムというふたつの要素があります。

木工は、骨組みと板を組み合わせることで壁や台、看板を構成していく手法です。

システムは、ボックス・ワンでは基本的にドイツのオクタノルム社が開発したオクタ・システムを使用して壁や台、看板を構成していく手法をとっています。

どちらにも一長一短、メリット・デメリットがあり、どちらかがより優れているというものでもありません。


さて、日本には「尺貫法」というものがあります。正確には ありました と言うべきでしょうか。
尺貫法とは、長さ・面積などの単位系のひとつで、長さの単位を「尺」、質量の単位を「貫」、体積の単位を「升」とする日本古来の度量衡法です。メートル条約に加入後、1891年(明治24)メートル法を基準として、尺・坪(面積の単位)・升・貫を定義し、1958年(昭和33)までメートル法と併用されていました。
土地や建物に関する計量については、1966年(昭和41)までは尺貫法による計量単位を用いてもよいことになっていましたが、それ以後は、すべてメートル法による計量単位を用いなければならなくなりました。
正確にはありましたと言ったのはそういう理由からです。

しかし、長い年月をかけて使用されてきた尺貫法が、法律で規制されたからといってすぐに消え去ってしまうわけはありません。オフィシャルにはなくなってしまったものが、実は使われ続けているということは多々あることです。

尺貫法において、一般的に用いられる長さ寸法は
 1間…1,820mm
 1尺…303mm ※3尺は910mm
 1寸…30.3mm
などとなります。

展示会業界では、アクリルや木工の板材を扱うときに「サブロク」「シハチ」という言葉がよく使われます。
これは尺貫法に基づく規程寸法で、サブロクは3尺(909mm)×6尺(1,818mm)、シハチは4尺(1,212mm)×8尺(2,424mm)というところからきた通称です。
昨今ではメートル法に基づき、900mm×1,800mmのサイズのものをサブロク、1,200mm×2,400mmのサイズのものをシハチとすることも多いようです。

木工造作物の幅・奥行き・高さといった寸法は、300mm、450mm、600mm、900mm、1800mmといった数字を組み合わせて設計されたものが多く、これは日本の木工部材の多くが尺貫法を基準に制作されてきた名残ということができると思います。

システムを使ったブースデザインを行う場合は基本的にオクタ・システムを使用してのブース設計となりますが、こちらはドイツ由来の部材ということが理由なのでしょうか、メートル法基準の規定寸法となっています。
正確には約1mの990mmを一つの基準とし、そこから派生した290mm、495mm、700mm、1,400mmといった寸法の部材を組み合わせて設計していきます。

展示会ブースの1小間サイズは3m×3mとなっていることがほとんどですので、メートル法基準のシステム部材を使用したブース設計というのは非常に理にかなっていると思います。
また、木工部材は直線・曲線にとらわれない自由なデザインが可能となるのが良さですが、その上でキリの良い部材寸法に目配せしながら、なるだけコストを抑えたプランニングということを心掛けて業務を行っています。


ところで、日本の工業規格と言えばJIS規格がありますね。

JIS規格とは「日本産業規格」を指します。これは長らく「日本工業規格」と言われてきましたが、2019年(令和元)に改称されました。
英語の「Japanese Industrial Standards」の頭文字をとり、一般的には「JIS規格」と称されています。
JIS規格は工業製品の耐久性、安全性などを規格化することにより、日本の技術力の向上や国際競争力をつけるための工業基準値のことです。
 
わかりやすく言うと製品の種類やメーカーの垣根を越えて、「JISマークがついている商品なら大丈夫」と国が認定してくれているようなものと言えますね。

電化製品や日用品などでJISマークを目にする機会がありますが、実は家具にもJIS規格が認定されている商品があることをご存知でしょうか?
テーブルや椅子、スツールといったものがそれにあたります。

テーブルや椅子のJIS規格を決める際には「強度」「耐久」「安定」を重視してテストを行います。

例えば強度なら、テーブルや椅子に加わる最大限の力を与えても、その機能を発揮できるのか、時々加わる急激な力でも強度を保てるかのなどの試験を実施します。 
耐久性テストでは長期間にわたって使用する際に繰り返し行われる動作によって受ける衝撃を、座面や背もたれなどの部位ごとに想定して負荷をかけ続けるなどの実験を行います。
安定性では転倒しやすい状況で椅子やスツールが通常の機能を発揮できるかどうかの試験をしたり、前脚後脚それぞれの方向からの安定性などもチェックしたりします。

このようにあらゆる事態を想定したテストを繰り返し行い、認められた製品だけにJISマークがついているのです。

展示会用に制作されるテーブルや椅子、展示台といった造作物は、わざわざ国認定の試験をして規格を満たしているのかチェックを行いませんが、実際の使用時に問題がないように一定以上の基準を満たす強度・耐久性・安定性が求められることは言うまでもありません。
設計・デザインを担当する我々と制作する現場の職人さんたちがコミュニケーションを取り合うことで、クライアント様への安心感を確保するようにしています。


さて、ここからは余談ですが、JIS規格といえばJISマーク。




JとIとSが組み合わさったマークであまりにも有名ですが、今回このエントリーを書くにあたって改めてJIS規格について調べていると、なんと新しいマークに改定されていたのです。

こちらが新しいJISマークです。


JISマークは、1949年 (昭和24)の工業標準化法制定以来付されてきたマークでしたが、2004年 (平成16)の工業標準化法の改正により従来とは異なる新たな表示制度に改正されました。これに伴い、マークのデザインも刷新されたそうです。
新JISマークのデザインは公募され、5,000件近い応募の中から工業デザイナーの水野尚雄氏がデザインしたものが選ばれ、2005年 (平成17)3月28日に発表されました。

新JISマークについては、

 1 「JIS」を横に並べることにより、世界中の人に一目で分かってもらえるようにした。
 2 Industry(工業)を示す「I」の文字を中心に置くことにより、工業製品のきっちりした品質をイメージ。
 3 丸い囲みには、認証OKの意味。
 4 円形の外周は日本を象徴し、右回りに旋回することにより、21世紀の日本の産業が発展していくイメージを重ねている。
 5 左右対称の丸い外周は、人の顔を想起させ、親しみを持ちやすくした。

といったデザインコンセプトに基づいたものだそうです。


新JISマークは直線と円弧のみを用いて描けるように設計されていて、とても美しいと感じました。また、線が太くなり、大きなサイズでも小さなサイズでも視認性に優れているなとも感じました。


さてさて、イベント・展示会業界におけるデザインの基本についてのこのエントリーですが、尺貫法から始まって最後はJISマークについてと、ずいぶん脱線してしまいました。

ボックスワンのデザイナーとして、普段どのようなことを意識しながらブースデザイン業務を行っているのかを、これから何回かに分けて書いていければと思います。


それではまた。
posted by ボックス・ワン at 20:17| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月01日

晴海見本市会場

皆様、こんにちわ

株式会社ボックス・ワンに入社して30年目の“江野”と申します。

今回は、我々の世代にはとても懐かしい「晴海見本市会場」を振り返りたいと思います。


会場があった場所は、東京都中央区晴海5丁目

「東京オリンピック・パラリンピック」選手村の予定地です。

当時は交通機関も整ってなく、現場に向かうのもとても不便だったことを記憶しております。

私が入社したのが1991年(平成3年)なので晴海の展示会場がオープンしてから32年も経っていた頃でしょうか。

まあ、古くて汚い建物だった印象しかありません…  こんな感じ ↓↓

   01_kusatsu.jpg

    

当時の写真と会場詳細図です。

詳細図の左上から東館(ドーム館)・南館・C館で、左下からA館・西館・新館・B館と並んでおり各館が繋がっていないので、雨の日の施工は大変でした。

同じ会場内で管理会社が、東・西・南・新館を(株)東京国際貿易センターが行い、後から増設されたABC館は「東京国際見本市」の主催者団体である(株)東京国際見本市協会が管理していたらしいです。

色々使いづらく、苦労しました(泣)


この展示会場も24年前の1996年(平成8年)3月に閉鎖され、37年間の歴史に幕を閉じる事となり、江東区有明に東京ビッグサイト(東京国際展示場)が新たにオープンしました!


展示面積を比較してみると、晴海が56,129uだったのに対して、オープン当初のビッグサイトが82,660uと晴海の約1.5倍です。

それが今では、あちこち増設して、141,780uとなり約2.5倍となっています‼

    03_ bigsight.jpg

    ↑↑↑ 東京ビッグサイト(東京国際展示場)


ここで、晴海とビッグサイトの展示会の開催数と入場者数について少し調べてみました。

晴海の閉鎖前の10年間とビッグサイトがオープンした翌年からの10年間で比べてみます。

 ●晴海の10年間の開催数   1129

 ●ビッグサイトでの10年間  2823回    約2.5

 ●晴海の10年間の入場者数  7060万人

 ●ビッグサイトでの10年間  8799万人   約1.25

ビッグサイトへ移転をして広くなった事も有りますが、会場のレイアウトなども良くなり館の数も増え、かなり使いやすくなったと思います。そういった事もあり開催数が増えています。

しかし、入場者数がもっと増えているかと思ったのですが意外でした。

晴海での10年間の間にはバブル景気の時期があったので、会場が狭いながらも経済が豊かな時は来場者も多く活気があったのでしょうか⁉

そういえば、ブース造作も 大きさと派手さを競っていたような気がします。

私も先輩の方々に呑みにも連れてって頂きました!

    




今回、この記事を書くにあたって晴海見本市会場の跡地を少し散歩してきました。

(こんな時期なので、しっかりとマスクをして車で移動です


会場の跡地には、閉鎖後しばらくして出来た中央清掃工場が建っており。

その他の敷地はオリンピック・パラリンピックの選手村として使用される立派なマンションがほぼ出来上がっていました。

      

      右が清掃工場。左がオリパラの選手村となるマンション。

      間の道路が会場の中央の通路でした。右往左往してました(笑)


      

      

      オリンピック・パラリンピックの選手村となるマンション群。


      

      晴海客船ターミナル

      敷地のさらに奥に当時のまま残っていました。



      

      晴海見本市会場の記念碑

      清掃工場の敷地内にひっそりと残されています。


最後に、この周辺一帯も開発が進み、風景は一変していました。しかし、会場に至るまでの道々に当時と変わらない建物も残っています。

会場中央の広大な通路もなんとなく、あの頃の雰囲気が残っているような気がして、少しだけ懐かしい気分を味わいさせていただきました。

posted by ボックス・ワン at 17:28| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする