企画部の馬場です。
前回ではテンションファブリックの紹介をしましたが、今回は展示会でよく使われる素材の組み合わせによる効果を紹介していきたいと思います。
わたしたちの会社は展示会・イベントの設計・施工を業務としています。なかでもシステム部材に関しては在庫量・取り扱いのノウハウなどメイン商材といえるのはご存知の方も多いと思います。この背景があることで考案した手法ともいえます。
デザインのリクエストでよくあるものは「安くていいものを!!」
この難題は予算によってデザインの幅はどうしても制限されてしまうので、限られた予算内で最大限のパフォーマンスを求める費用対効果を追求するデザインになっていくかと思います。
そんな中でよくある運命の分かれ目が、木工でつくるか?システムでつくるか?
という選択です。
それぞれに素材としての良し悪しもありますが、費用ではリースで造作できるシステムがやはり勝ります。そこでシステムに一手間加えることで木工に近い仕上がりが可能な方法があります。
すごくシンプルですがマキシマライトのフレームと塩ビ板という二つを組み合わせるだけです。塩ビ板の単価は1mm厚であれば表具の平米単価とそんなに変わりません。そして取り付けは両方とも接着しやすい表面粗さのものなので簡単に取り付けが可能です。仕上がりとしてはマット、グロスのどちらも可能ですが、色物に関してはシート貼りになります。ただし軸はシステムなので、木工と違いサイズの規格寸法があるのと、細かい意匠のものには向かない点があります。
展示台_マキシマライト40角
腰面:白塩ビ板
トップ:乳半アクリル(内照天板)
腰面:白塩ビ板
トップ:乳半アクリル(内照天板)
看板ボーダー_マキシマライト80角
腰面:黒塩ビ板+出力シート貼り
腰面:黒塩ビ板+出力シート貼り
意匠を構成する要素としての素材は組み合わせ方ひとつでも、とてもコストパフォーマンスに優れた活用を見出せると感じているこのごろです。