2025年03月17日

〜 東京ディスプレイ協同組合 新春セミナーレポート〜

こんにちは。企画課の小川です

2025年1月16日、東京ディスプレイ協同組合の新春セミナーが開催されました。

今年のテーマは、「アナログライフ・イン・アート」。
デジタル化が進む時代において、アナログな手仕事がどのように価値を持ち続けるのか、
アートとデザインの関係性、職人とアーティストの境界線について深く掘り下げるセミナーでした。


1. セミナーの開幕!
2025年は大阪・関西万博の開催が控えており、
今年のセミナーでは 「クリエイティブな発想力を高めること」 がテーマとなりました。
今回のセミナーには、フォーアーツデザイン代表のヨザン弥江子氏を講師としてお迎えし、
アートとデザインの可能性について講演が行われました。

2. ヨザン弥江子氏の講演「アナログライフ・イン・アート」

🎠ヨザン弥江子氏のプロフィール🎠
ヨザン氏は1992年から空間デザインや特殊塗装、ペイントアートを専門に活動。
現在は、トロンプルイユ(だまし絵)や立体オブジェの制作など、多彩なアート表現に取り組んでいます。
また、女子美術大学の非常勤講師として、アートの未開拓分野にも力を注いでおり、
アートが社会や環境に与える影響についても研究を続けています。

株式会社フォーアーツデザイン

小岩駅の壁に描かれている壁面アート、実はヨザン氏の作品です。
駅を利用される方は是非ご覧ください
小岩を形造る多様な人々やモノなどをイメージしているそうです。
(ちなみにグリーンは江戸川区名産の小松菜とのこと)
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そしてこちらは小岩駅南口のKOITTO TERRACE(コイットテラス)の壁面
小岩の今と未来をイメージした作品となっております。

講演のポイント

@ アートとデザインの融合

ヨザン氏が手がけるアートは、単なる装飾ではなく、
空間に溶け込み、人々の感覚や感情に影響を与えるものです。

講演では、特殊塗装やアートを活用した空間デザインの事例が紹介されました。
特に、海外の技術を取り入れたペイント技法や、クライアントの要望に応じて
ゼロからストーリーを作る「コミッションアート」 についての説明は、非常に興味深いものでした。

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(アーティストやアーティザンについてのスライド)

A 伝統技術 × AI の可能性

近年では、AIを活用したデザインの試みも増えています。
セミナーでは、AIが生成したデザインを人間の手で再現するプロジェクトについて紹介され、
デジタルとアナログの融合の可能性が語られました。


B アートと医療の関係

ヨザン氏は、病院や医療施設におけるアートの役割についても触れました。
特に、子ども向けの病院にアートを取り入れることで、不安を和らげる効果があることを紹介。(ヒーリングアート)

例えば、手術室の入り口に森の絵を描くことで、
子どもたちの恐怖心を和らげたプロジェクトの話は、多くの人に感銘を与えました。

このトピックについては過去に私も小児科クリニックのサイン計画のお仕事をさせていただいた経験があったので非常に興味深かったです
院内のプランニングだけではなく開業後に壁面に描かれ動物たちの絵本を作るといった心遣いは子供だけではなくご両親もきっと嬉しかったと思います。このような+@のサプライズ要素はどんな業種でも取り入れるべきだと私は思います✨


3. デモンストレーション – 特殊塗装の実演

セミナー後半では、実際にヨザン氏のチームが特殊塗装のデモンストレーションを行いました。
壁面を使い、ペイントの技法やエイジング加工の工程を披露。
参加者も自由に近づいて写真を撮ったり、質問をしたりと、実践的な学びの場となりました。


4.  クリエイティブとは何か?

最後に、ヨザン氏は「クリエイティブとは何か?」という問いについて語りました。

〜新しい視点や発想を持つこと〜
技術とアートの境界を超え、オリジナリティを追求すること。
職人とアーティストの区別にこだわらず、柔軟なアプローチをすること。

こうした考え方が、今後のクリエイティブ業界において重要になると締めくくられました。


5. まとめ

今回のセミナーを通して、アートとデザインの新しい可能性を感じることができました。

デジタルが主流の時代においても、アナログな手仕事の価値は決して失われない。
むしろ、今だからこそ求められているのかもしれません。

今後の空間デザインやクリエイティブ業界において、
「アート × デザイン × テクノロジー」の融合がどのように進化していくのか、注目していきたいと思います


★おまけ

2月15日(土)、代々木第一体育館で開催された
NEW ENERGY TOKYOの写真をいくつか掲載します。
様々なアート作品が展示、販売されておりましたが今回は設置物やブースに注目した内容にします🐱

 
早速オクタルクスがお出迎えです。物凄い存在感💡



 

メインエリアもオクタルクスが大活躍 
メイン動線に使用されていて梁でしっかりと固めていてアンカー無しで自立していました👀

 


ガラスリテーナー+フィルムで普段と違った印象のシステムブース、
マキシマとオクタノルムを組み合わせて三角屋根が可愛いパッケージブースなどもありました。

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実際に設営されているものを見るのは非常に参考になりますね
posted by ボックス・ワン at 10:30| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする