2017年07月13日

シンメトリーとビッグサイトと

皆さんこんにちは。
企画部の伊藤です。

日々ディスプレイ・デザイン業務に携わる中で、様々なデザイン上の構成要素に触れています。
今回はその中のひとつ、最もシンプルで安定感のあるかたち「シンメトリー」を取り上げてみたいと思います。


シンメトリー 【symmetry】
@ 左右の大きさ・形・色などの釣り合いがとれていること。対称。均斉。
A ファッションにおいて,左右対称の形状。 → アシメトリー
(三省堂 大辞林より)


日本のイベント・ディスプレイ業界において、また弊社の業務においても非常に重要な施設である東京国際展示場。ビッグサイトの愛称で親しまれていますが、そこでも意匠デザインとしてシンメトリーの要素が多数存在しています。それらをいくつか例を挙げてご紹介します。


まずは、ビッグサイトといえば逆三角形が印象的な会議棟。

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多くの方が東京ビッグサイトと言われて思い浮かべる、まさにビッグサイトを象徴するデザインです。ここは小さな三角形が集まって全体として非常に大きな逆三角形を形作っています。展示棟へと急ぐ足を少しだけ止めて、視線を上に向けて観察してみるとそれがよく分かると思います。


次に、西と東の展示棟を結ぶ連絡ブリッジと呼ばれる通路。

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この幅広の通路は、実はゆりかもめの軌道が上を通っており、どうしても天井高を抑えなければならなかったのですが、通路中央に天窓と大きな三角形の照明を連続して配置し、来場者に圧迫感と長さを感じさせない設計になっています。


続いて、西展示棟アトリウムの床タイル。

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モノクロタイルを組み合わせて描かれた幾何学模様は、会議棟を真下から見上げた時の様子を表現したもの。広い面に展開していますのでアイレベルではなかなか全体像を把握しにくい意匠ですが、西3・4ホールのある4階から見下ろすとよく分かると思います。


最後に、会議棟の真下、ビッグサイト正門前から西のお台場方面を見た景色。

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これはイベント終了後、会場退出時に見ることになる景色です。夕焼け空を背景に、見事なシンメトリーの世界が眼前に広がり、個人的にもビッグサイトの好きなスポットのひとつです。


いかがでしたでしょうか。東京ビッグサイトの中に隠されたシンメトリー。
そこかしこに細かな意匠が散りばめられていました。展示会会場として、自己主張し過ぎない意匠でありながらもシンボリックな躯体を持った素晴らしいデザインだと、来る度に思いを新たにする。そんな東京ビッグサイトです。

それではまた。


東京国際展示場 愛称「東京ビッグサイト」
設計:株式会社佐藤総合計画
施工: 株式会社間組(現・安藤ハザマ)
竣工:1995年10月
posted by ボックス・ワン at 09:26| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする